坂倉正利(初代)(さかくらまさとし)は、業物位列で「良業物」に位置づけられている刀工です。
坂倉正利とは
坂倉正利(さかくらまさとし)は、室町時代後期の美濃国坂倉を拠点とした末関物の刀工です。業物位列では良業物に挙げられます。資料によっては初代・二代をまとめて一工として扱います。
系譜と経歴
初代は楠木正成の子孫と伝えられ、伊勢の千子派(村正の系統)の正重の親族かつ弟子とされます。家系図『全休庵楠系図』に「正重の弟子」と記されるといいます。活動時期は永正(1504〜1521年)、享禄(1528〜1532年)、弘治(1555〜1558年)の頃とされ、後に赤坂へ移った別の代の正利もいました。
作風の特徴
直刃、または五の目尖り刃が崩れた刃を焼くとされ、末関物の典型でありながら村正派との強い関係が指摘されています。銘の「正」の字が村正に酷似するといいます。
鑑賞・購入のポイント
銘が村正に似るため、代や系統の見極めが重要です。
基本情報
| 刀工名 | 坂倉正利(初代) |
|---|---|
| 読み | さかくらまさとし |
| 時代 | — |
| 国 | 美濃 |
| 代 | 初代 |
位列
| 位列 | 位 | 備考 |
|---|---|---|
| 業物位列 | 良業物 | Wikipediaは「坂倉正利(初二代)」で1工扱い。 |
位列から見る刀剣界での立ち位置
- 業物位列:「良業物」——この位列に掲載された172工のうちの一人で、4段階中、上から3番目の位です。江戸時代の試し斬りの結果をもとにした、切れ味の格付けです。刀の美しさや出来を評価したものではありません。(一覧を見る)
位列は資料ごとに評価の基準が異なります。見方は刀工の位列とはで解説しています。
関連する刀工・ページ
美濃国が現在のどの都道府県にあたるかは旧国名一覧で確認できます。
まとめ
坂倉正利(初代)は、業物位列で「良業物」と位置づけられている刀工です。美濃国の刀工とされます。位列は刀工への評価であり、一振りごとの出来や真贋を保証するものではありません。実際の刀を見るときは、姿・地鉄・刃文を自分の目で確かめることが大切です。鑑賞のポイントは日本刀の鑑賞方法で解説しています。