相州綱広(そうしゅうつなひろ)は、業物位列で「良業物」、刀工辞典の位列で「古刀・上作」に位置づけられている刀工です。
相州綱広(初代)とは
初代綱広は、戦国時代に相模国で活躍した刀工で、小田原鍛冶の礎を築いた人物とされます。
系譜と経歴
相州伝の中心であった鎌倉から小田原へ移り、新たに台頭した後北条氏の支援を受けました。銘の「綱」の字は、後北条氏二代当主の北条氏綱から賜ったと伝えられます。二代綱広は徳川家康に召し抱えられ、江戸時代にも家が続いたとされ、五代綱広は万治3年(1660年)に伊勢大掾(伊勢守)を受領した良工として知られます。
鑑賞・購入のポイント
綱広は代が多く、最も名高いのは五代です。初代の作風や代表作については、本ページでは確認できた事実が少ないため、銘の書体や年紀で代を確かめるとよいでしょう。
基本情報
| 刀工名 | 相州綱広 |
|---|---|
| 読み | そうしゅうつなひろ |
| 時代 | — |
| 国 | 相模 |
| 代 | 初代 |
位列
| 位列 | 位 | 備考 |
|---|---|---|
| 業物位列 | 良業物 | — |
| 刀工辞典の位列 | 古刀・上作 | 刀工辞典の時代区分:末古刀(寛正-文禄) |
位列から見る刀剣界での立ち位置
- 業物位列:「良業物」——この位列に掲載された172工のうちの一人で、4段階中、上から3番目の位です。江戸時代の試し斬りの結果をもとにした、切れ味の格付けです。刀の美しさや出来を評価したものではありません。(一覧を見る)
- 刀工辞典の位列:「古刀・上作」——古刀の部に掲載された615工のうちの一人で、5段階中、上から3番目の位です。刀工の技量・出来(作位)を示す格付けです(最上作〜中作の5段階)。(一覧を見る)
位列は資料ごとに評価の基準が異なります。見方は刀工の位列とはで解説しています。
関連する刀工・ページ
相模国が現在のどの都道府県にあたるかは旧国名一覧で確認できます。
まとめ
相州綱広は、業物位列で「良業物」、刀工辞典の位列で「古刀・上作」と位置づけられている刀工です。相模国の刀工とされます。位列は刀工への評価であり、一振りごとの出来や真贋を保証するものではありません。実際の刀を見るときは、姿・地鉄・刃文を自分の目で確かめることが大切です。鑑賞のポイントは日本刀の鑑賞方法で解説しています。