粟田口国家(あわたぐちくにいえ)は、刀工辞典の位列で「古刀・上作」に位置づけられている刀工です。
基本情報
| 刀工名 | 粟田口国家 |
|---|---|
| 読み | あわたぐちくにいえ |
| 時代 | 古刀 |
| 国 | — |
| 代 | — |
| 流派 | 粟田口派 |
位列
| 位列 | 位 | 備考 |
|---|---|---|
| 刀工辞典の位列 | 古刀・上作 | — |
位列から見る刀剣界での立ち位置
- 刀工辞典の位列:「古刀・上作」——古刀の部に掲載された615工のうちの一人で、5段階中、上から3番目の位です。刀工の技量・出来(作位)を示す格付けです(最上作〜中作の5段階)。(一覧を見る)
位列は資料ごとに評価の基準が異なります。見方は刀工の位列とはで解説しています。
生きた時代と歴史的背景
古刀(〜慶長年間)
古刀とは、一般に慶長年間(1596年〜)より前に作られた日本刀を指します。平安時代後期から安土桃山時代にあたり、武士の世の中で日本刀が実戦の武器として発達し、大和・山城・備前・相州・美濃の五箇伝の作風が生まれた時代です。詳しくは古刀・新刀・新々刀・現代刀の違いをご覧ください。
粟田口派の作風と鑑定のポイント
以下は粟田口派全体の一般的な傾向です。個々の刀工・代によって異なり、例外も多くあります。流派の詳しい解説は粟田口派とはをご覧ください。
| 見どころ | 傾向 |
|---|---|
| 姿(すがた) | 太刀は細身で品よく、均整の取れた優美な姿。吉光の短刀は筍反り(たけのこぞり)で重ねが厚く、平肉(ひらにく)が豊かなものが多い |
| 地鉄(じがね) | 小杢目肌(こもくめはだ)がよく詰み、潤いが格別。吉光には梨子地肌(なしじはだ)と呼ばれる緻密な肌が際立つとされる |
| 刃文(はもん) | 沸(にえ)本位の直刃を基調に、小乱れや小互の目(こぐのめ)が交じる、上品で細やかな刃文 |
| 帽子(ぼうし) | 作例によって異なるため、刃文や姿とあわせて見る |
| 茎・銘(なかご・めい) | 国宝の厚藤四郎のように「吉光」と二字銘を切った作が知られる |
山城伝(五箇伝)の傾向
山城伝は五箇伝の一つです。傾向の詳細は山城伝とはで解説しています。
| 見どころ | 傾向 |
|---|---|
| 姿(すがた) | 反りの中心が刀身の中ほどにくる「中反り(なかぞり)」で、鳥居の笠木のような「鳥居反り」とも呼ばれる。細身で優雅、小切先(こぎっさき)のものが多い |
| 地鉄(じがね) | 小板目肌(こいためはだ)がよく詰み、潤いがある。地沸(じにえ)が細かく付く |
| 刃文(はもん) | 小沸(こにえ)を主体とした直刃が基調。小乱れや小丁子が交じり、刃中の働きが豊か |
| 帽子(ぼうし) | 品よく小丸(こまる)に返るものが見られる |
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まとめ
粟田口国家は、刀工辞典の位列で「古刀・上作」と位置づけられている古刀の刀工です。位列は刀工への評価であり、一振りごとの出来や真贋を保証するものではありません。実際の刀を見るときは、姿・地鉄・刃文を自分の目で確かめることが大切です。鑑賞のポイントは日本刀の鑑賞方法で解説しています。