関物の刀工一覧|53工を位列で整理

関物の刀工一覧
目次

関物の刀工をまとめて知りたい

関物には多くの刀工がいて、名前を覚えるのも一苦労です。この記事では、刀工データベースで関物の刀工と判断できる53工を、位列の評価の高い順に一覧にしました。流派そのものの解説は関物とはをご覧ください。

結論:関物の刀工は53工。うち2工が作位の最上位です

53工のうち、業物位列にも載る刀工は5工、刀剣要覧または刀工辞典で最上位の段階にある刀工は2工です。個別の解説ページがある刀工は2工です。

関物の作風の傾向

関物全体の一般的な傾向です。個々の刀工によって異なります。

見どころ 傾向
姿(すがた) 室町時代の打刀(うちがたな)が中心で、反りが比較的浅く、扱いやすい実用的な姿が多い
地鉄(じがね) 板目肌に柾目(まさめ)が交じり、刃寄りや鎬地(しのぎじ)に柾目が目立つものが多い
刃文(はもん) 匂(におい)主体で、尖り刃の交じる互の目が代表的。兼元の三本杉が特に有名
帽子(ぼうし) 人の横顔のような形の「地蔵帽子(じぞうぼうし)」が特徴的
茎・銘(なかご・めい) 「兼」の字で始まる銘が多い。之定は「定」を「㝎」と切る字体が目印とされる

関物の位列の分布

刀剣要覧・刀工辞典のそれぞれで、関物の刀工が何段階目の位にいるかを数えました(第1段階が最上位)。

位列 第1段階 第2段階 第3段階 第4段階 第5段階 計
刀剣要覧 0 0 0 2 0 2
刀工辞典 2 2 3 17 28 52

業物位列では、最上大業物が2工、良業物が3工です。

流派の内訳

解説のある主な刀工

関物の刀工のうち、個別の解説ページがある刀工の概要です。詳しくは各ページをご覧ください。

和泉守兼定(之定)

和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)の二代目、通称「之定(のさだ)」は、室町時代後期に美濃国関で活躍した刀工です。同時代の孫六兼元と人気を二分した関鍛冶の名匠で、江戸時代には「千両兼定」と称され、業物位列でも最上大業物に数えられています。

孫六兼元

孫六兼元(まごろく かねもと)は、室町時代後期に美濃国関で活躍した刀工で、「関の孫六」の名で広く親しまれています。末関物(室町後期の美濃刀)を代表する名工で、同じ美濃の和泉守兼定(之定)と並び称されます。古刀の最上作であり、切れ味でも「最上大業物」に選ばれました。

関物の刀工一覧

刀剣要覧・刀工辞典の作位が高い順(同じ段階なら業物位列の高い順)に並べています。

刀工 代 業物位列 刀剣要覧 刀工辞典
和泉守兼定(之定) 二代 最上大業物 古刀・上作(第4段階) 最上作(第1段階)
孫六兼元 二代 最上大業物 古刀・上作(第4段階) 最上作(第1段階)
孫六兼元(二代) 二代 — — 上々作(第2段階)
関兼基 — — — 上々作(第2段階)
関兼元(初代) 初代 — — 上作(第3段階)
関兼定(初代) 初代 — — 上作(第3段階)
山田関延次 — — — 上作(第3段階)
関兼定(三代) 三代 良業物 — 中上作(第4段階)
関兼常 — 良業物 — 中上作(第4段階)
蜂屋兼貞 — — — 中上作(第4段階)
坂倉関正利 — — — 中上作(第4段階)
坂倉関正吉 — — — 中上作(第4段階)
関兼久 — — — 中上作(第4段階)
関兼国 — — — 中上作(第4段階)
関兼国 — — — 中上作(第4段階)
関兼光 — — — 中上作(第4段階)
関兼元(三代) 三代 — — 中上作(第4段階)
関兼元(後代) 後代 — — 中上作(第4段階)
関兼音 — — — 中上作(第4段階)
関兼定 — — — 中上作(第4段階)
関兼友 — — — 中上作(第4段階)
関兼綱(初代) 初代 — — 中上作(第4段階)
善定兼谷 — — — 中上作(第4段階)
善定兼吉 — — — 中上作(第4段階)
関岩捲 — — — 中作(第5段階)
関寿命 — — — 中作(第5段階)
関兼秋 — — — 中作(第5段階)
関兼有 — — — 中作(第5段階)
関兼春 — — — 中作(第5段階)
関兼久 — — — 中作(第5段階)
関兼家 — — — 中作(第5段階)
関兼舎 — — — 中作(第5段階)
関兼門 — — — 中作(第5段階)
関兼景 — — — 中作(第5段階)
関兼方 — — — 中作(第5段階)
関兼町 — — — 中作(第5段階)
関兼正 — — — 中作(第5段階)
関兼光 — — — 中作(第5段階)
関兼永 — — — 中作(第5段階)
関兼信 — — — 中作(第5段階)
関兼宣 — — — 中作(第5段階)
関兼法 — — — 中作(第5段階)
関兼先 — — — 中作(第5段階)
関兼重 — — — 中作(第5段階)
関兼辰 — — — 中作(第5段階)
関兼友 — — — 中作(第5段階)
関兼次 — — — 中作(第5段階)
関兼辻 — — — 中作(第5段階)
関兼綱 — — — 中作(第5段階)
関兼常 — — — 中作(第5段階)
関兼氏 — — — 中作(第5段階)
関兼宿 — — — 中作(第5段階)
関兼房 — 良業物 — —

知っておくべき注意点

1. 流派の判定は、データの記載と刀工名によるものです。刀工名に流派名が入っている場合などから判断しており、実際の所属が異なる刀工が含まれる可能性があります。

2. 位列は刀工への評価で、一振りの評価ではありません。見方は刀工の位列とはをご覧ください。

まとめ:関物は、位の高い刀工から知りましょう

関物の刀工は53工います。まずは位の高い刀工のページから、系譜や作風を確認してみてください。流派の全体像は関物とは、五箇伝の中での位置づけは美濃伝とはで解説しています。

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